【2018東北ツアー】1日目:4月2日(月)
いよいよツアースタートです。
最寄駅を始発で出発。
今回の旅行では北海道・東日本パスを使い、なるべくJRのみで移動していきます。
福島県富岡町
最初の目的地は福島県は富岡駅。
向かう途中にも、久ノ浜駅を過ぎたあたりから徐々にその面影が見受けられます。
JR富岡駅
ここは、2017年10月21日に運転再開したばかり。震災直後は駅舎も津波に呑まれ、ほぼ全ての構造物が流出してしまった場所です。現在の駅舎は以前の駅舎の約100m北に新たに建設されたものです。
富岡駅の周りは閑散としていて、線路の陸側にはホテルが一軒と住宅がちらほらあるくらい。工事の音が響いています。
線路の海側には構造物はほぼ何もありません。海の方に歩いていくと、堤防の工事をしていました。
大体東京で0.03~0.04μSv/hなのでそれに比べたらやはり線量は高めです。
今回は線量計を持っていなかったのでなんとも言えませんが、まだまだ側溝とかではかなり高い線量を記録する場所(ホットスポット)が残っているという話も聞きます。真偽のほどは不明ですが。
そして、富岡駅から先、浪江駅まではほとんどが帰還困難区域に含まれる区間のため今だに不通です(2019年度末までの開通を目指しているそうです)。ここからはJRの代行バスに乗って浪江駅に向かいます。
国道6号線
帰還困難区域内は原則立ち入りが認められていませんが、一般人でも国道6号線のみ自由に通行できます(通過のみ)。この常磐線代行バスも、国道6号線を通過します。ただ、富岡-浪江間にはもともと4駅ありますがもちろん途中停車はしません。 国道6号線の通過は1年半前にも経験しましたが、やはり改めて通るとその現状に驚いてしまいます。ただ、前と違ったのはトラックと乗用車の割合でしょうか。前よりも乗用車が増えたような気がします。でも半分くらいは工事関連のトラックです。
ちなみに、基本国道6号を外れる道には全てフェンスがかかっているか検問所があります。また、代行バスでも絶対窓を開けないよう指示されます。それだけ、国道6号線を少しでも外れたところの除染状況は芳しくないのでしょう。
今日の代行バスは大体20人くらい乗っていました。思ったより多くて聞いて見たらやはり18きっぷシーズンだからのようです。普段はもっと少ないと添乗員の方がおっしゃっていました。
福島県浪江町
福島県浪江町も16年12月以来1年半ぶりの訪問。その時はバス車内から街を見て回り、浪江町役場にも行ったのですが、今回の主目的は中心部を歩いてみることと「まち・なみ・まるしぇ」に行ってみることです。
浪江町は2017年3月に避難指示が解除され居住できるようになった東側区域と未だ帰宅困難区域の西側区域に別れています。浪江町中心部(町役場等)はこの東側に当たります。
まち・なみ・まるしぇ
「まち・なみ・まるしぇ」は2016年10月に浪江町役場の隣に設置された仮設商業施設です。飲食店やコンビニ・コインランドリーなどがあります。
今回はなみえ焼きそばのお店にお邪魔しました。お客さんは作業服を着た方がほとんどでした。帰って来たのか、家族連れもいましたが…
浪江町・市街地
市街地は、前回きたときよりも空き地が増えていたように思います。倒壊の具合がひどい家屋が取り壊されたのだと思います。でもこちらも国道6号線沿い同様、廃墟のような状態の建物も多くあります。14:46で止まっている時計もありました。
また、どうやら小中学校がこの4月に開校するみたいです。どれくらいの児童・生徒が戻ってくるのでしょうか…。
浪江駅は思っていたよりも海から遠く、請戸地区(津波の被害を受けた地区)には足を運べませんでした。
14:16 浪江駅発 →(JR常磐線)→ 16:05 仙台駅着
浪江駅からは再び常磐線に乗り、1日目の宿泊先、仙台へ向かいます。常磐線車内にはこんな張り紙も。
宮城県仙台市
今日は仙台城址に行っただけです。夜行けばそれなりの夜景が見られますが、昼間は伊達政宗がいるだけで面白みもないと思います。
さて、1日目はこんな感じです。
明日は仙台・松島・女川・石巻の予定です。
ところで、仙台までくるとまだ桜も五分咲きで、というか、寒い。結構寒い。
北、おそるべし。