【2020東北ツアー】3日目:8月28日(金)〈大船渡・釜石・宮古〉
岩手県大船渡市
碁石海岸
やっと行けました。
ただただ絶景でした。
岩手県釜石市
釜石鵜住居復興スタジアム
昨年のラグビーW杯の時に盛り上がったやつです。
その周辺も空き地が多く、閑散としていて、悲しくなりました。
うのすまい・トモス
三陸鉄道リアス線・鵜住居駅前にいくつかの公共施設が集まったエリアです。
基本的に無人駅なので、駅舎の代わりに鵜の郷交流館という簡単な売店みたいな施設が立っています。
釜石 祈りのパーク
うのすまい・トモスの中にある小さな祈念公園です。
慰霊碑と津波高のモニュメント、市民憲章の碑などがあります。
いのちをつなぐ未来館
祈りのパークの隣にあるこちらも小さな伝承施設。
小さいんですけど、地元の小学生の作った模造紙とかも展示されていて、他にはあまりないな、と思いました。
岩手県宮古市
宮古市市民交流センター 防災プラザ
宮古市役所の建物の中にある小さな伝承展示エリア。本当に小さなところだったのであまりちゃんと見ませんでした。。。
震災メモリアルパーク 中の浜
宮古市のリアス海岸にある、中の浜というキャンプ場の跡地に作られた公園です。
いくつかの震災遺構も残っています。
夏らしく、めちゃくちゃ霧が出ていて、不気味な感じもしました。
さて、これがエントランスの写真なわけですが、いくら遺構を残す公園とはいえ、この看板の作り方はやりすぎだよな…と思いました。
んで、周りを見てみると、道が崩れ落ちていたりするわけですね。
と、昨年を思い出してみると、台風19号で岩手の辺りも結構やられたわけです。
そう、これは、震災遺構とかでもなんでもなく、台風の被害がそのまま残されているわけです。
国道から脇にそれて、この公園に来る途中にも道が崩れていたり通行止めの箇所があったりしたことを思い出しました。
昨日見た陸前高田の祈念公園と比べて、こうやって生々しく災害の跡が残っているのが一番恐ろしく感じます。
公園には、元々キャンプ場ということでトイレと炊事場の遺構が残されています。
また、ちょっとした丘の上に登ると、当時の津波がいかに高いものだったのか、わかるような工夫が見られました。これは他のところでは見たことないので、なかなか興味深かったです。
宮古市 学ぶ防災ツアー(津波遺構 たろう観光ホテル)
宮古市の田老地区で学ぶ防災ツアーという1時間くらいの語り部ツアーがやっていたので参加しました。4000円でした。
まずは、そこそこ有名な田老の《万里の長城》とも呼ばれたX字形の防潮堤を見学しました。
詳しいことを説明していてはキリがないので省略しますが、とにかく田老町の作りは「万全」と思ってしまうようなものだったようなのですが、それでも犠牲が出てしまったのはやはり意識の問題なんだ、というお話をされていました。
今は、元々あった堤防よりさらに海側に新たな防潮堤が建設されています。高さは14m以上もあるそうです。めちゃくちゃ高いです。
でも、あくまでも防潮堤は「避難するための時間稼ぎ」だと言います。
結局壊れるかもしれない、超えるかもしれない、内側から海が全く見えない分、想像力を働かせて行動しなければならないのかもしれません。
たろう観光ホテル
そして、宮古の有名な津波遺構であるたろう観光ホテル跡を見学しました。
下層階が津波にさらわれたものの、上層階や建物自体は立ち入れるレベルで残っている建物としては仙台の荒浜小もそうだと思うのですが、このホテルは本当に必要最低限の補修しか加えられておらず、荒浜小よりも生々しい遺構に感じました。
(荒浜小については以下の記事を参照)
1階・2階は完全に津波によって壁面がほぼ破壊されており、鉄骨しか残っていません。
一方、非常階段を登って5階・6階まで行くと、確かにここはホテルのようでした。1階・2階とのギャップに、正直こちらの方が驚きました。
そして、津波襲来時に社長が回していたビデオを、その回していた6階の部屋で視聴しました。今の穏やかな海の様子と比べて、あまりにも恐ろしく感じられました。
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今日改めて感じたのは、やはり実際に来て、実際に体験した人の話を直接聞くことには大きな意味があるな、ということです。来ることによって感じられること、知れることがあるのはもちろん、それが経済効果を生んで地域の再生にもつながります。
一方、やはり、現地に行かずともそれに近い学びを得られるようにするにはどうすればいいのか、というところを模索する必要があるのかな、とも思いました。完全に迷子ですけど。