東北旅の記録

毎年東北に行こうと思っているので、その変遷を書き連ねたいと思います。

【2020東北ツアー】6日目:8月31日(日)〈富岡・双葉・浪江〉[終]

昨日泊まったホテルは、「ハタゴイン福島広野」、広野町にある(できた)ホテルです。

 

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最近できたところなのでとても綺麗(なビジネスホテル)でした。

工事関係者っぽい方の宿泊が多かったように思います。

先の津波で浸水したエリアなはずで、周りには空き地も目立ちました。

 

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今日は雨。

朝、廃炉資料館に向かう途中、話題の駅もありました。

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福島県富岡町

東京電力廃炉資料館

東京電力が自社で設置している、福島第一原発事故廃炉作業の経過を紹介する資料館です。

 

 

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元々「エネルギー館」という資料館だったものを改装しているので、外観はレンガ造りでなんだか違和感があります。

 

展示内容は、当時の事故と廃炉の経過について映像やジオラマなどを使ってとても詳しく説明されていて、知らなかったこともたくさんありました。そして、廃炉作業はとてつもなく長い道のりであることを感じさせられます。

 

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正直この展示をみた自分としては、原子力発電を推進することに対して前向きな気持ちにはなれませんでした。「おごりが招いた事故」、そのたかが「おごり」でこのような事態になってしまうようなリスクを、果たして取るべきなのか、難しい問題だと思います。

 

このご時世もあり、担当者がついてくれて1時間ちょっとで一周する、というツアー形式だったのですが、まだまだ見ていない箇所が色々あり、できればもう一度、自由に見られるときに行きたいです。そして、この資料館はそこそこ、かなり、お金がかかっていると思います。さすがは民間企業が(しかも自分たちの過ちについて語るために)設置した資料館だな、という感じがします。

 

今日は東京電力の(?)新入社員のみなさんも見学に来ていました。

廃炉作業に取り組みたい、という熱意を持った大学卒業生が結構いるらしいです。

作業員の皆さんも含め、どういうところからモチベーションがくるのだろう、といつも思ってしまいます。

言い方は悪いですが、正直自分なら絶対にやりたくない、と思ってしまいます。

働いている方にもそういう方はいるんでしょうか。

誇りを持って働いている方もいるんでしょうか。

あくまで展示では、わかりませんでした。

 

 

再び帰還困難区域周辺

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福島県双葉町

双葉駅は、綺麗でした。

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福島県浪江町

こちらも2年半ぶり。

 

道の駅なみえ

今月(2020年8月)1日にオープンしたそうです。

 

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浪江焼きそばを食べました。700円でこのボリューム、最高です。

こちらも作業員さんらしき方が多く、そういうニーズもあるのかもしれません。

 

今回の旅で何度か道の駅に寄りまして、一般道を長時間運転するときには休憩・食事にとても重宝するな、と改めて思いました。

それと同時に、田老でもそんな話を聞いたのですが、道の駅には地域のイベントスペースとしての用途もあったりするということを知りました。というか、知ってはいたけれど気に留めていなかった。

例えば田老では、家が被災した人(高台に移転した人)と家が被災しなかった人(今も比較的海の近くに住み続けている人)との間で地域のコミュニティが分裂してしまったと。そのつながりを復活させるために、道の駅が機能すれば、と思って時々イベントを開催するのだそうです。

浪江(だけでなく色々なところ)の道の駅でも、地元の農産物が売られていたり、利用者は意外と地元の方が多かったりします。道の駅をきっかけに、コミュニティのつながりが維持されたり、復活したりしたらいいな、と願うばかりです。

 

 

福島県相馬市

相馬市 伝承鎮魂記念館

仙台空港まで行く途中、時間があったのでチラッと寄りました。

 

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こじんまりとしていましたが、砂州が丸ごと飲み込まれていく映像はなかなか衝撃的なものでした。

 

 

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というわけで、6日間の旅でした。

総走行距離は1,014km、

南は福島県いわき市、北は岩手県宮古市まで、ぐるっと(というより直線ですが)回りました。

さて、いろいろなものに向けてまとめる作業をします…。