東北旅の記録

毎年東北に行こうと思っているので、その変遷を書き連ねたいと思います。

【2019東北ツアー】2日目:8月26日(月)〈南三陸・気仙沼〉

今日は、昨年の春に訪問し、1年半ぶりの南三陸と、2015年の春に訪問し、4年半ぶりの気仙沼です。

 

朝、電車まで時間があったので石巻の写真を改めて撮りました(昨日の記事の写真を一部差し替え・追加しました)。

 

09:12 石巻 →(JR石巻線)→ 09:30 前谷地

10:09 前谷地 →(JR気仙沼線)→ 11:09 志津川 

 

宮城県南三陸町

前回の南三陸の記事↓

jokuiyne.hatenablog.com

 

1年半ぶりの南三陸、変わったことといえば、志津川駅周りを中心に少しお店が増えていたことと、南三陸さんさん商店街の下の盛り土部分などを筆頭に、盛り土が進み、コンクリートによる防護が進んでいた、ということくらいでしょうか。(写真の右下部分とか) 

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三陸さんさん商店街遠景(左:2018春 / 右:2019夏)

防災庁舎の周りは相変わらず復興祈念公園の整備が進められていました。まだまだ完成は遠そうですが…。

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南三陸町防災対策庁舎(震災遺構)

 

三陸さんさん商店街

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前回は春休みでしたが、今回は夏休み、そういうこともあってなのか、人がいっぱいいました。活気というものがありました。なんか感動しました。一人旅っぽい人はもちろん、集団・家族も結構いました。

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賑わっている南三陸さんさん商店街

そして、夏の三陸といえば、うにですよね。さんさん商店街でも、季節ごとに「キラキラ丼」と題して海鮮丼をキャンペーンしていて、夏はうに丼です。うに・いくら・まぐろ丼をいただきました。¥2,800!でも、めっちゃうまいです。東京のスーパーのうにには戻れない…。

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うに・いくら・まぐろ丼

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南三陸町

11:59 志津川 →(JR気仙沼線BRT)→ 13:24 気仙沼

志津川気仙沼の途中、陸前階上駅の近く(徒歩20分)に気仙沼向陽高校の震災遺構(気仙沼市 東日本大震災遺構・伝承館)があり、見に行くつもりだったのですが、明日月曜は定休でした…。明日見に行こうと予定を組み直しました…。毎度やるミス…。

そういえば、BRTは前回乗った時よりも圧倒的に専用道を通る割合が増えていました(伴って、一部の駅も移動していました)。専用道は、だいたいがもともと鉄道が通っていた場所の線路を剥がして道路を敷設したもので、一般道を通らなくて済み渋滞などに巻き込まれることがなく定時運行がしやすかったり、鉄道用のトンネルを使えたりするのでなるべく短い時間で移動できるというわけです。もちろんBRTの方が鉄道よりは時間がかかるのですが、BRTでの完全復旧が決まった今、専用道の工事は急ピッチで進められていました。(ただ、朝夕以外はあまり効果がなさそうだし、果たして予算を投じるだけの価値があるのかは私には判断しかねます…)

 

宮城県気仙沼市

気仙沼駅。去年乗り換えには使いましたが、降り立つのは初めてです。そして気仙沼市は2015年の春に学校行事で来て以来4年半ぶりです。

駅の目の前の観光案内所でレンタサイクルを申し込み、自転車で内湾を回ることにしました。

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気仙沼駅

ここで、先ほどの震災遺構・伝承館が明日だけでなくその後2日間も施設メンテナンスで臨時休業だということが発覚しました。悲しい。メンテナンスは夏休みじゃないところでやってくれ。つか駅から徒歩20分って。だから若者が足を運んでくれないんだぞ。というのは結構三陸どこでもある話で、問題だなぁなどと思います。ということで、また来年あたりに行くことになると思います。多分震災遺構の整備が一番進んでいるところなはずなので(入館料もとるし、遺構だけじゃなくてしっかりと展示が整備されている)。

 

迎(ムカエル)

気仙沼内湾にある商業施設、昨年の11月にオープンしたそうです。駅から徒歩だと20分かからないくらいです。

ここと、これからオープンする「スローストリート」「気仙沼アムウェイハウス(スローフードマーケット)」と合わせて商業エリアの復興の核にしていきたい、らしい。けど、8月中旬開業目標だった前者はいまだに工事中(というかテナント募集中)でした。現実は思うようにはいかないようです。

「迎」は、フェリーターミナルの目の前にあり、海がとても良く見えます。それもそのはず、この「迎」と後述する「気仙沼市 まち・ひと・しごと交流プラザ」とは繋がっていて、それら一帯で防潮堤の役目を果たす(というより防潮堤を覆うように建物が建てられている)わけです。

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迎(ムカエル)から望む気仙沼湾

「迎」の方には、海の見えるレストランやカフェなどが入っています。

 

気仙沼市 まち・ひと・しごと交流プラザ(PIER7)

そして、その隣には、気仙沼市の公共施設が置かれています。PIER7は「7番岸壁」からくる愛称だそうで、「迎」と対をなす形で「創(ウマレル)」という愛称もついているようです。小さな屋内運動場とか会議室とかが入っていて、いわば市民センターみたいなものです。夜ちらっとのぞいたら会議室も運動場も埋まってました。多分高校生であろう子達がバレーボールしてました。微笑ましい。

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創(ウマレル)外観

あとは、交流スペースなんかもあります。どこからでも海が見えるのでとてもおしゃれ。いい空間という感じがしました。

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交流スペースにはピアノも置いてあります

気仙沼港(魚市場)・海の市 シャークミュージアム

「迎」・「創」からさらに10分ほど行くと、気仙沼港があります。港には魚市場、そして「海の市 シャークミュージアム」という商業施設とミュージアムが合体した施設があります。実は、ここは4年前にも来ていて、久しぶりに訪問しました。午後だったので魚市場はやっていませんでしたが…。

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気仙沼魚市場

気仙沼では、とにかくカツオが揚がります。カツオの水揚量は22年連続で全国一位だそうで。カツオの大きなサクがとても安く売っていました。

カツオだけでなく、「シャークミュージアム」があるだけあって、サメ(フカヒレ)も有名です。鮫の心臓のことを「もうかの星」というらしく、これもたくさん売られていました。一度食べてみたい。

魚市場周りは、震災があったとは思えないくらいちゃんと機能していて(まあ8年も経っているし)、海の市はそれなりの観光客で賑わっていました。

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とはいえ、内湾の海沿いはまだまだ工事中、道も砂利道だったりします。

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内湾(迎・創の近く)の道

今日はレンタサイクルで回ったのですが、何しろ走りづらいんですよね。まだまだ復興道半ばといった感じが、気仙沼でもします。

スローフード」を掲げた「スローストリート」「気仙沼アムウェイハウス」もこのあとオープンするはずですし、もっと活気のある街になっていけばいいな、と思います。

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五十鈴神社から望む気仙沼内湾

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明日は、陸前高田と大船渡です。こちらも昨年ぶりの訪問です。